先日、幼小連携の研修会に参加してきました。大阪市の校長先生のお話から~
教育は、発達や学びの連続性が大切だと言われています。連続性というのは、
幼稚園教育の中で、小学校でひらがなの勉強をするので、ひらがなを教えることや、
算数があるので、足し算や引き算を教えることや、高い段数の跳び箱を跳べるように
練習させるのではなく、幼稚園で、幼児期にふさわしい生活を通して、創造的な
思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすることです。生活習慣に加え、
学びに向かう力が重要です。学びに向かう力とは、自分の気持ちを言う、相手の意見を
聞く、物事に挑戦する、自分の気持ちを調整するなどの力で、生涯にわたる学びの
基盤になる力のことです。幼児期の生活と経験から、小学校生活は楽しく、
生き生きと勉強に、遊びに友達関係がスタートできるというお話でした。
幼稚園生活の中で、活動にひたりきる力は、集中力や向かう力になり、時に友だちと
けんかをすることは、自分の気持ちを主張する力になり、仲直りすることは、折り合いを
つける力になって、その力が人とつながる力になります。
友だちと一緒にすると楽しいという経験から、協力・協働・共感する力が育ちます。
乳幼児期の質の高い保育は、その後の子どもの成長や国の経済にも大きな影響を
与えます。勉強型の学力ではなく学びに向かう力 50の文字を覚えるよりも、100の
なんだろうを育てられるよう頑張っていきたいと思います。
石澤 真智子